ビザ(査証)とは?ビザの意味と種類について

ビザ(査証)の意味と種類について

ビザ(VISA)の意味

海外旅行者のため、入国希望国の駐在領事が、旅券を確かめて正当な理由と資格があって旅行するものであることを証明する裏書き。滞在期間の短い旅行などの場合は、これを必要としない国が多い。入国査証。査証。
出典:デジタル大辞泉(小学館)

ビザとは、端的にいうと入国許可証のようなものです。
日本語では「査証(さしょう)」と呼ばれ、大使館や領事館が発行します。
ちなみに、在留資格とは異なるものです。

ビザはなぜ必要なのか?

渡航先がビザを発行する一番の目的は、その人物が「入国しても問題ない人物かどうか」を審査することにあります。
自国への入国を希望している外国人の身元を事前に審査し、問題がなければビザを発行します。しかし、なんらかの問題があった場合、事前に入国を拒否することが出来るのです。
外国へ行く理由は人それぞれ。
旅行に行く人、外国に住んでいる家族に会いに行く人。また、留学や就労のためという人もいるでしょう。
ビザにはいろいろな種類があり、渡航先の国で行う活動に応じて発行されます。家族に会いに行くためのビザと留学のビザは、ビザを発行する際の審査内容も、審査期間も違うのです。また、観光目的の場合は、ビザが不要な場合もあります。
世界の国々は、どのような外国人を自国に「入国させるor入国させない」かについて、自国の法律で定めています。
その法律によって、自国の利益と安全を守っているのです。
ビザは、入国に問題がないと判断された外国人にのみ発行される、入国許可証という役割を持っています。

ビザの種類

就労や長期滞在を目的する場合、ビザの種類は7つあります。

高度専門職ビザ
高度専門職1号イ,ロ及びハ(現行の外国人受入れの範囲内にある者で、高度な資質・能力を有すると認められるもの)
高度人材(例:在留資格「特定活動(高度人材)」で在留する外国人の扶養を受ける配偶者及び子など)
就業ビザ
教授(例:大学教授、助教授、助手など)
芸術(例:作曲家、作詞家、画家、彫刻家、工芸家、写真家など)
宗教(例:僧侶、司教、宣教師等の宗教家など)
報道(例:新聞記者、雑誌記者、編集者、報道カメラマン、アナウンサーなど)
経営・管理(例:会社社長、役員など)
法律・会計業務(例:日本の資格を有する弁護士、司法書士、公認会計士、税理士など)
医療(例:日本の資格を有する医師、歯科医師、薬剤師、看護師など)
研究(例:研究所等の研究員、調査員など)
教育(例:小・中・高校の教員など)
技術・人文知識・国際業務(例:理工系技術者、IT技術者、外国語教師、通訳、コピーライター、デザイナーなど)
企業内転勤(例:同一企業の日本支店(本店)に転勤する者など)
介護(例:介護福祉士の資格を有する介護士など)
興行(例:演奏家、俳優、歌手、ダンサー、スポーツ選手、モデルなど)
技能(例:外国料理の調理師、調教師、パイロット、スポーツ・トレーナー、ソムリエなど)
特定技能(特定産業分野に属する相当程度の知識または経験を必要とする技能/熟練した技能を要する産業に従事するもの)
技能実習(例:海外の子会社等から受け入れる技能実習生、監理団体を通じて受け入れる技能実習生)
一般ビザ
文化活動(例:無報酬のインターンシップ、茶道・華道の研究者など)
留学(例:日本の大学・短期大学、高等学校、中学校、小学校等への留学生、日本語学校の学生など)
研修(例:企業・自治体等の研修生、実務作業を伴わない研修)
家族滞在(例:長期滞在外国人の扶養を受ける配偶者及び子)
特定ビザ
日本人の配偶者等(例:日本人の配偶者、日本人の実子)
永住者の配偶者(例:永住者の配偶者)
定住者(例:日系人、定住インドシナ難民、中国残留邦人の配偶者・子など)
特定活動(例:外交官等の家事使用人、ワーキングホリデー入国者、報酬を伴うインターンシップ、EPAに基づく看護師、介護福祉士候補者など) (観光・保養を目的とするロングステイ)
起業(スタートアップ)ビザ
起業(経済産業省の定める告示に沿って、地方公共団体から起業支援を受ける起業家)
外交ビザ
外交(例:外交使節団の構成員、外交伝書使など)
公用ビザ
公用(例:外交使節団の事務及び技術職員並びに役務職員など)